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はたらくひと応援歌。CM曲:『アリナミン』「おつかれさまです。」篇、ほか。
最近流れている、『アリナミン』のCMが気に入っている。
特に「おつかれさまです。」篇が好きだ。
100年に一度の不況だ、格差社会だ、と、とみに暗い話題が多い此の頃。
皆、毎日の生活に何かしらの影響は受けていて、時に前向きな気持ちとか、未来への希望とか、忘れてしまいそうになる。どこを見ても、何だか灰色のもやのようなものが重苦しく立ち込めているような感じがする。
そんな世情に、『アリナミン』のCMはふっと優しさを投げかけてくれる。
「おつかれさまです。」篇で流れているのは、斉藤和義の「おつかれさまの国」。
アリナミンブランド2008年編 歌詞(60秒)
作詞:一倉宏 作曲、歌:斉藤和義
やさしくて強くて 一生懸命で
生きることは ただそれだけでも 大変で
その愛も仕事も 大切で 頭をさげて
「おつかれさまです」と いいかわす ぼくらの国つらいのは わかってる だけど わからないよ
誰だって それぞれ 隠した切なさは
ほんとは いえなくて だから いうのだろう
ありがとう 大丈夫です(タケダ『アリナミン』公式サイトより抜粋)
世の中に何が足りないか、潜在的に何が求められているか、を捉える視点がなければ、広告なんて成り立たない。そういう意味で、アリナミンのCMは、とても良くできていると言えるだろう。
「そのひとの疲れに「お」をつけて、「さま」までつけて。」
普段、何気なく交わしている「おつかれさま」が、こんなに意味があるものだという気付きをくれる。明日から交わす「おつかれさま」が、ずっと暖かいやりとりに変わる。素敵なことだ。
「「おつかれさまです」と いいかわす ぼくらの国」
高度経済成長期は遠い昔。バブルの夢は散り、失われた10年を経て、軋みの目立つ「経済大国」日本。日本や日本人としてのアイデンティティが希薄になりがちな今だからこそ、このフレーズは心に沁みる。今の僕らに必要なものは、”CHANGE”よりも、もう一度振り返り、見つめなおすことかもしれない。
チャンネルを変えたくならないCMというのは、良いものだ。
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以下、アリナミンの他の篇に加え、最近見かける「はたらくひと応援CM」とも言うべきものを、まとめてみた。
- 「やぁ 無情」 – 斉藤和義
『アリナミン』CM曲。
- 「笑えれば」 – ウルフルズ
『アリナミン』CM曲。
- 「泣けてくる」 – ウルフルズ
『アリナミン』CM曲。
- 「スタートライン~新しい風」 – 馬場俊英
『ダイドーブレンドコーヒー』CM曲。
- 「俺たちの明日」 – エレファントカシマシ
『ウコンの力』CM曲。
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さて、明日も頑張りましょう。
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