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自宅のiTunesをiPhoneで楽しむ。「Simplify Media」の指し示す未来。

ネット回線や 3G回線を通して、リモートで曲を再生できるアプリ「Simplify Media」を試してみた。
iPhoneや職場のPCから、自宅のコンピュータに保存された楽曲を再生することができる。
自分が持っているiPhoneは16GB版だが、チョイスを絞って同期していても、ミュージックだけで14GBくらいを占めていて、最近いよいよ容量が心もとなくなってきていたので、良い機会だと思って試してみた。
正直、これがあればiPhoneの容量の問題は解決したも同然だ。

- まず「Simplify Media」のサイトから、アプリケーションを入手。
Mac版、Windows版、Linux版、iPhone版の 4種が用意されている。
- アプリケーションを起動し、ナビゲーションに従って進めて行く。
まず最初に、ユーザー登録をする。
- 共有の種類を選ぶ。
普通はシンプルに 2番目の「iTunes libraly and playlists」を選んでおけばいい。
(iTunesのライブラリとプレイリストが共有される。)3番目の「My Music folder」を選ぶと、楽曲を保存してあるディレクトリや共有するプレイリストを、もっと詳細に選べるようになる。(詳細な設定は、後からオプションでできる。)
- ユーザー登録&設定が完了すると、コンピューター内の楽曲をスキャンしにいく。
これには、そこそこ時間がかかる。
自分の場合、約50GB・7000曲のライブラリをスキャンするのに、15分ほどかかった。 - これで母艦であるMacの設定は完了。
次に、iPhoneから、母艦Macの楽曲を呼び出す。 - iPhone版「Simplify Media」Appを起動。
- 母艦側で設定したユーザー情報を入力。
- 共有ライブラリに、接続中。。。
- 接続完了!
先ほど共有設定したiTunesライブラリの、すべての楽曲とプレイリストが表示されている。
簡単な作業だけでここまでできるとは、ちょっと感動してしまう。あとは、アルバムやアーティストからブラウズするか、プレイリストから曲を選択して再生。
—
今回は、呼び出し側でiPhoneを使ったが、PCなどでも基本的に同じ設定で、同じことができる。PCからは、iTunes経由でストリーミングを聴く。
また、自分の楽曲を自分で聴く以外にも、アカウント情報を交換すれば、他の人とプレイリストを共有できる。(30人まで。)ストリーミングだけなので、編集などはされる心配もない。通常のiTunesのライブラリ共有と変わらない。
これは、すごい。ライブラリ丸ごとというわけだから、「所有」の概念そのものも変わってしまいそうに感じる。(そもそも、「Last.fm」のような、楽曲を指定して全曲再生できるインターネットラジオの登場によって、楽曲を自分のコンピューターに「所有」することの意味は、わからなくなってきている。いつでも、どこでも、自分の聴きたい曲が聴けるのであれば、「所有」する必要などあるだろうか?)
—
以下、iPhoneで実際に使ってみてのレビュー。
- アクセススピードはストレスないレベル。
リストから曲名を選択してから、バッファリング完了・再生まで、約 3秒くらい。
- 音質も、聴けるレベル。
3G回線でも、自分の環境では途切れたりすることなく、普通に聴ける。音の鮮明度などはどうしても落ちてしまうが(160kbpsに変換されるようだ。)、まぁラジオだと思えば、気にならないレベル。Last.fmの感覚と似たようなものだ。
- アーティスト情報・歌詞を表示できる。
歌詞は、ほぼ全ての楽曲で表示される。
アーティスト情報は、メジャーであれば、日本語で表示される。 - 「Simplify Media」と他のAppの併用はできない。
ホーム画面に戻った時点で、楽曲の再生は停止される。(曲を聴きながらメールやをチェック、というような本家iPod機能のようなダブルタスクはできない。)
なお、スリープ状態であれば、普通に聴き続けられる。 - iPodではないので、ホームボタンダブルクリックで使えるiPodコントローラは、きかない。
イヤフォンのリモコン機能も使えない。
サイドボタンでの音量調整は、普通にできる。 - バッテリーの減りは、早いかも。
ずっとストリーミングしているのだから、当然かも。
- 母艦Macを立ち上げておかないといけない。
当然だけれど。
ちなみに母艦Macでは、Simplify Mediaを立ち上げておけばいい。iTunesを起動しておく必要はない。 - プレイリストが、たまに不完全。楽曲が足りないことがある。
いつも同じプレイリスト・曲なので、何か法則性はある気はする。
(順々に曲リストを読み込んでいくそうなので、ただ単に全部読み込みきれていないだけかもしれない。)
—
まだ改善の余地はあるだろうけど、これは、なかなか感慨深いサービスだ。
初期のiPodのコンセプト・価値は、自分の持っている全ての楽曲を掌に収めて外に持ち出せることだった。
そのための大容量HDDだったし、母艦とのiTunesによる同期作業が必須だった。
だが、このサービスは、そのまた一歩先を行く未来だ。
掌の端末は、あくまで呼び出しデバイスとしてだけ機能し、データは全て一箇所で一元管理しておく。
わざわざデータ本体をコピーして持ち歩く必要など無いのだ。呼び出したい時に、呼び出せればいい。
まさにユビキタスな感じだ。
さらに言えば、共有機能のところで書いたように、これは「所有」の概念を変えていく。
呼び出すデータが、何も自分の「所有」しているデータである必要はないのだ。これが未来でなくて何だろう。
(著作権的な話は、いったん置いておくとして。)
HDDからフラッシュメモリへの移行、MacBookAir、TimeCapsuleなど大容量ストレージ、最近ではMobileMeのリリースなど、Appleは「機能の切り分け・明確化」と、それら機能を補い結びつける「ネットワークの構築」を精力的に進めているように思う。Appleの向かう先、iPodやiPhoneなどモバイル機器の向かう先は、「Simplify Media」が象徴するような、新しいユビキタスな世界なのだろう。
容量や高度な機能性ではなく、いかにスマートな形で情報を取り出すことができるのかが、これからのモバイル機器の絶対的な価値になっていく。
そういう意味で、初期iPodのコンセプトは、もはや死んだ。「iPod classic」は、愛すべき製品だし、自分も大好きだが、すでにその役目を終えようとしているのだろう。だからこその「classic」なのだろう。
少しの哀しさと、未来への大きな期待とで、複雑な気持ちだ。
一足先に未来を覗きたい人は、是非試してみて欲しい。













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さっそく、インストールして使ってみました。
すごいですね!なんか、感動です。
8Gモデルを使っている自分にとっては一番重宝するアプリケーションだなと実感してます♪
>なまちょこさん
コメントありがとうございます!
すごいですよねー。時代を感じます。
iPhoneの32GB版が出るというウワサがあったりしますが、Simplify Media があれば、悔しくない悔しくない… と言い聞かせています(笑)。
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